家庭訪問、誌友会への参加のための移動にと、今ではもう愛行には欠く事の出来ない存在となっている Primera(P12)
そのPrimera(P12)も購入して既に4年が経過し、さらに、自分で車を購入し運転するようになってから数えても11年が経過した。
(1996年1月に初代Primera(P10)を中古で購入して以来、途中ファミリアを乗り継いで2002年10月にPrimera(P12)を購入し、今に至る)
そして、1月には累計走行距離も 40,000km を突破!
それも、金沢誌友会発会に参加した後の帰り道での出来事というのも、ある意味感慨深いものがある (´_`)
以前は、会社の飲み仲間のBBSに頻繁にPrimera(P12)のインプレッション(というか近況)を掲載していたが、BBSが閉鎖されたのに伴い、インプレッションも絶えてしまっている。
久々になるが本ブログの場を借りて、ここは一つインプレッションを復活させたいと思う。
<エクステリア>
2001年の1月、日産が21世紀に入って最初に世に問うた車がPrimera(P12)であり、初めて実車を間近に見た時には、予想以上に奇抜というか、押しの強いスタイルに驚かされた。
フロントのエンジンベイとリアのトランクがサイドのピラーを縁取るラインでキャビンと違和感なく一体化され、3分割されたセダンではない、かといって1ボックスとも違う、独特のカタマリ感を感じたのを覚えている。
とにかくサイドからリアにかけてのディテールに惹かれ、車の周りを何周回ったか解らない。
以来、Primera(P12)が購入の第1候補になったのは言うまでもない。
(とはいえ、実際の購入までにはそれから1年半はかかるわけだが...)
フロントはかなりアクのある顔つきで、それで引いてしまうという意見を身近な人から聞くことが多い。
でも、このフロントはある意味日産らしいデザインでもある。
これだけ自分の会社の社長に似せて作られたフロントデザインは、世界中探してもそうそう見つかるものではない。
(ちなみに私自身、この車のフロントをゴーンルックと言っている (^^; )
最近は天候不順を理由に洗車をさぼっていたら、落ちない汚れが目立っていた。
ここまでくるとコンパウンドを使わないと落ちないかな (^^;;;
<インテリア>
内装は外装以上に奇抜な印象を受ける。
(ただ、材質的な質感は今一つか)
センターメーターは他車でも採用されているが、視認性は他車のメーターと比べてもなかなか良い。無理にデジタル表示にせず、アナログ式にしてさらにインパネを奥に配置したことで、良好な視認性等の実用上のメリットを得ている。
フロントシートは大柄で座り心地は非常に良くかつ疲れにくい。おかげで2〜3時間程度のクルージングで腰が痛くなるようなことは皆無だ。
普段はコクピットにばかり座ってるけど、たまにリアシートに座ると結構新鮮な感じがする。
リアシートは、フロントシートに比べると小振りでヘッドレストの位置も低く、コストダウンの影響をまともに受けている印象を受けるが、座り心地は悪くない 。改めてシートの作りが良い車だと思う。
また、購入当初からナビの検索のもたつきに悩まされ、ディーラーにも度々苦情を言ってきた。あまりに言い続けてきたら、3年目の車検の時にナビ本体を交換してくれた。交換後は検索のもたつきが嘘のようになくなったところをみると、やはりあれは初期不良
だったのかな?。
<トランク>
あるのかどうか解らないほどに短いリアデッキからは想像できないけど、結構トランクは広い。
でも、タイヤ交換時にタイヤをショップまで運ぶときにトランクにタイヤが4本収まりきらないところが惜しいところ。
(タイヤサイズが大きいからという話もあるけど)
買った当初は、トランク後ろの仕切り板が頻繁に外れていた。
(真意は不明だが、リアシートとトランクの仕切り板の間に詰めるクッション材を工場で入れ忘れることが多いなんて噂も聞いたことがある)
何度直しても改善の兆しがみえなかったので、ディーラーに文句を言ったら、リアシートとトランクの仕切り板の間にあり合わせの段ボールを詰めて対応してくれた。
泥縄的な対応に半ばあきれもしたが、おかげであれ以来しきり板の外れは起きていない。
形はどうあれ、対応してくれたディーラーには感謝すべきか。
<走り>
R16・R246のような幹線道路や高速道路のクルーズは実に快適で、2500回転も回せば120km/h程度でスムーズな走りを満喫出来る。 (^^)
加えて、トルクの太さとCVTの効果なのか、中央高速屈指の勾配を誇る長坂〜諏訪間の坂道も、100km/hの速度を維持しながら難なく上っていく。
(P10はエンジンが唸りをあげながら上っていった憶えがある)
町中はさすがに大きさをもてあまし気味だけど、それでもよほどの細道に紛れ込まない限りは立ち往生することはない。
初代Primera(P10)を運転した経験がある身からすれば、意外とハンドルの切れは良い (^-^)
(P10のハンドルは、レスポンスは良好な反面、切れ角が小さくて小回りが効かなかった憶えがある)
バックビューモニタは慣れるとかなり便利な代物で、本当に手放せなくなる。
ただ、あまりこれに慣れてしまうと他の車を運転したときのことが怖くなる (^^;
今のところ、バンパーを当てた回数は2回。
とはいえ、バンパー交換に要する費用は\56,000-!?
そうそう簡単に交換できる値段ではない (^^;
<メカニズム>
P12は、もしかしたらP10以上に固有パーツを多用しているかもしれない。
・フロントマルチリンクサスペンション
(P12以外への転用が皆無)
・リアマルチリンクビームサスペンション
(今ではみんなただのトーションビームになってしまった)
・QR20DE型エンジン
(登場して4年と経たないうちに新型のMR20DE型エンジンが
登場し、以後の2Lエンジンは全てこれを採用している)
・ハイパーCVT(トランスミッション)
(最新の車は既に次世代のエストロニックCVTに移行しており、
3.5Lの大排気量エンジンまでサポートされている)
フロア廻りはB15(サニー)から採用されたMSプラットフォームが用いられているけど、小型車種の引用に見られる付け足し感やひ弱な感じはなく、むしろ結構ガッシリした印象を受ける。開発段階からP12クラスを想定していたようだから、かなりキャパシティを持たせ
て設計されたプラットフォームだったようだ。
(とはいえ、このプラットフォームも現在使用されているのはエクストレイルのみ)
こうしてみると、P12の製造には結構コストがかかっていると思うけど、価格は他社の同クラスとほぼ同じ。
その上に値下げも大きかったから、利幅もかなり小さかったんじゃなかろうか?
(生産終了したもの解る気がする (^^; )
今後P12のメカニズムを継承する車が出る見込みは...ないだろうなぁ
<燃費>
2006年春に東北まで行った時に記録した燃費は13.5km/l!?
高速主体だと結構燃費は伸びる (^^)
町中主体だと8.2〜8.8km/l
2Lエンジンで車重が1300kgの車にしては健闘している方か
(ちなみにP10では、1.8Lエンジン・車重1080kgで燃費は8.2〜9.2km/l)
面白いのは、冷房を使用したときの燃費の落ち込みが、P10に比べてかなり小さいこと。
(トルクが太い分、コンプレッサの負荷による燃費の落ち込みが小さいということかな?)
でも、ガス代は上がりに上がって、これまでの最高は、レギュラーでリッター142円!?
(2006年8月の時点での、横浜青葉区のセルフ給油での価格参照)
情勢からみてガスの値段が昔のように下がることはなさそうだ
財布には厳しい御時世になってきた (_ _;
<走行距離>
点検時の記録から、年間の走行距離の変遷を確認してみた。
・2002.10/22〜2003.10/20: 7,300km
・2003.10/21〜2004.10/17: 7,700km
・2004.10/18〜2005.10/16:10,000km
・2005.10/17〜2006.10/22:12,000km
2004年以降、急激な増加傾向がみられ、年間の走行距離も10,000-を突破してしまった。
(現在もこのペースで増加中)
増分はほぼ家庭訪問と誌友会巡り分という感じで、神奈川県内をそれだけ走り回ったことになる (^^)
これからも、車共々愛行に走り回らせて頂きまする (^-^)
2005年12月をもってPrimera(P12)が生産終了 (;_;)
と同時に、P10以降3代に渡り15年間存続してきたPrimeraも日産のラインナップから消えてしまった。
(ヨーロッパでは継続して販売されているようだ)
後継車の予定は、生産終了後1年以上が経った今に至っても聞こえてこない (+_+;
日産としては、後釜にシルフィをあてがったようだが、シルフィは正直自分の趣味に合いそうもない。
<総評>
Primera(P12)は、奇抜なデザインに目を奪われがちだが、いざ使ってみると過不足なく使え、セダンとして十分な機能と装備を確保していることが解る。
(多少デザイン上の制約を感じることはあるものの、他車と比べて極端に悪いということはない)
既に登場して6年以上が経過しており、車台の設計に至っては9年近く前のB15(サニー)にまで遡る、いってみれば古い車である。
それでも未だに斬新さを感じる時があり、購入時の新鮮な印象も薄れていない。
そういられるのが、不人気の要因ともなったデザインにあるというのも皮肉なものである。
(主観的な意見で失礼 (^^; )
過去11年の間にP10・P12とPrimeraを乗り継いできたが、総じて運転しやすく、安心感が高く、そして何よりも運転が楽しい車だと思う。
生産終了は寂しい限りだけど、考えようによってはそれだけ希少性が増したということか?
なにはあれ、まだまだPrimera(P12)と一緒の生活は続きそうだし、そうあってほしいと思う今日この頃。
これからも頑張れ! Primera(P12)!!!